化粧品の輸入代行実務:STEP 4 荷揚/通関

【実務4】書類の授受と税金の支払い後、通関

輸出先国からはるばる海を渡り、待ちに待っていた商品の到着です。

ただし、商品そのものが届いても、通関するまでは外国にあるのと同じこと。代金の支払以外にも、商品受領までに済ませておかなければならない実務があります。

輸入通関の仕組みは、国内で小包を受け渡しするように簡単ではなく、「ステップ3 商品輸入」のページでもご説明したB/L(船荷証券)の他、D/O(荷渡指示書)の授受、金融機関とのL/C(信用状)・L/G(保証状)のやり取り、運賃・荷物代金支払などを行わなければなりません。

荷揚された商品は保税倉庫に収められます。その後、荷揚地の税関との輸入・通関手続および関税・内国消費税の支払いを経て、ようやくお客様(ご依頼主様)の元へ届きます。

もちろん、商品の保管場所は事前に確保しておく必要がありますが、高温多湿に弱く壊れやすい化粧品は衣類や日用雑貨と比較してはるかに注意深い取り扱いが要求されます。

そのため、ICIのような製造販売業者にはGQP省令に基づき「品質管理業務手順書」や記録類を作成し、手順書による運用を行うことが義務づけられています。

実務上のポイント

2005年(平成17年)の輸入化粧品の原産国トップ5は、フランス・アメリカ・中国・タイ・イタリアとなり、上位5国で合計金額の80%弱を占めています。

以下、ドイツ・英国・アイルランド・韓国・カナダと続きますが、若干の順位変動はあれ、トップを構成する国々はほぼ安定しています。

最近は、100円ショップで売られているいわゆる“100均コスメ”の人気によって、口紅などの“色もの”は、数量ベースでは中国からの輸入量が大幅に増加しました。ただし、総額構成比では比較的高価格帯のブランド品が多いフランス・アメリカ製の商品がやはり圧倒的で、中国製品の3〜4倍の取引金額となっています。

歯磨き(歯磨剤)は薬事法上、化粧品として取扱われますが、2000年(平成12年)を境にアメリカからの輸入が急増し、数量ベースでは輸入歯磨きの過半数のシェアを占めています(平成14年の実績)。歯周病予防などの健康面はもちろん、美白効果を重視したコスメ感覚のハミガキの人気などにより、国内の歯磨きの市場規模の約1割を占めるまでに成長。今後も安定した需要が期待できるカテゴリです。

>STEP 5 商品加工/保管

【イメージ画像】荷揚/通関