化粧品の輸入代行実務:STEP 6 国内物流

【実務6】小売側の要求を満たす物流体制

法定シール貼付など、出荷に必要な作業が完了し、いよいよ販売店の店頭へ商品を陳列してもらうための国内物流のステップとなります。

輸入化粧品のような高付加価値商品に対する小売サイドの要求水準は高く、多頻度配送やピースピッキング(1個単位での出荷)、配送中の破損防止処置や、万が一のトラブルに際しては迅速かつ的確なアフターフォローをはじめ、受発注や決済情報のEDI(電子データ交換)に対応した通信システムなど、高度な物流機能が要求されます。

貴社では、チェーンオペレーション化が進む小売業の高度な要求に充分に対応可能な、自社物流システムをお持ちでしょうか。

前項でも述べたように、ICIでは、国内でも有数の、化粧品に特化した物流システムを国内3拠点に備えているロジスティクスカンパニーである (株)フィットエクスプレス(FIT)と提携し、商品加工・保管のみならず、全国の小売業に対してイコールクオリティの物流システムを実現しています。

究極の物流とは、できるだけ商品を在庫せず、そして運ばずに、売れた商品だけを動かす仕組みであり、利益最大化の到達点です。

輸入実務のみならず、貴社とFITを結ぶ3PLのパートナーとしても、ICIのポテンシャルをご活用いただけるご提案をいたします。どのような些細なことでも構いません。お気軽にご相談下さい。

実務上のポイント

東京税関が公開している輸入統計データで日本の化粧品の港別輸入シェアを見ると、大半の商品カテゴリにおいて、東京港・成田空港2港での取扱高が、数量・価額ともに全取扱高の70〜80%というように、圧倒的な物量を占めています。

つまり、国内における物流の要は関東エリアであるというのが厳然たる事実であり、輸入ビジネスを効率的に進めるには関東に強い企業をパートナーとしてお選びいただくことが重要です。

これは、東京以外に本社を持つ企業のほぼ100%が東京都内に営業所を設置していることからも、容易にご理解いただけると思います。

事実、消費者の購買動向を見ても、輸入化粧品のような高付加価値商品に興味を示す高感度なコンシューマーの消費活動は、東京都内に位置する高度な専門性を有する売場がメインステージとなっております。

ネット通販などの無店舗販売の利用者も、実は首都圏在住者の割合が高く、このような一極集中はしばらくの間続くでしょう。ビジネスのスタートポイントは「TOKYO」以外にはありません。

銀座や新宿、シブヤなど、高感度な消費者が集まる東京の中心部を本拠とするICIには、毎日そして毎時のように、あらゆる情報が入ってきます。ICIとお取り組みいただければ、物流・商流・情報流の全てに不足はありません。

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