輸入化粧品の市場拡大
日本の化粧品市場全体の市場規模は、2003年〜2004年にかけては前年対比1.1%ダウンと微減したものの、2004年〜2005年には新成分・コエンザイムQ10を配合商品の相次ぐ発売により前年対比5.9%アップ、金額にして800億円以上の伸びを見せました。
これに対し、輸入化粧品の市場規模は2003年〜2004年にかけて10%近い成長を示し、2004年〜2005年には約2%の微増にとどまりました。
近年、化粧品マーケットは1,500億円程度の規模で安定して推移しているため、国産品と輸入品とを比較した場合、伸び率にはこのような相関関係があると推定されますが、金額にして数十億円規模で成長しているのが輸入化粧品市場です。
魅力あふれる海外ブランドの導入は、貴社のコア・コンピタンスを拡張し、化粧品に限らず成熟化・ボーダレス化が進行する日本市場における競争力の強化に貢献します。
市場を読むポイント
化粧品の輸入金額約1,635億円のうち、オードパルファム(香水)とオードトワレなどを合わせたフレグランスが約400億円を占めていますが、現在ではフレグランス市場の主役は統計上の数字に表れない並行輸入品であり、並行輸入品を含めた輸入化粧品の市場規模と成長率は計り知れないものがあります。
なお、主な対日輸出国はフランスと米国が常にトップで、この2国だけで輸入化粧品全体の約60%を占めています。3位〜4位のタイと中国は、現地製品を輸出しているというより、OEM生産のウェイトが高く、5位以下はイタリア・ドイツ・英国・アイルランド・韓国が常時ランクインしています。